C型肝炎ウイルス抗体陰性の臓器提供者からのC型肝炎伝播、 2000〜2002年−米国

(Vol.24 p 114-114)

2002年6月、 オレゴン州で6週間前に膝蓋腱と骨の移植を受けたC型肝炎ウイルス(HCV)感染例が報告された。臓器提供者は2000年10月の死亡時点でのHCV抗体は陰性であったが、 後の調査でHCV-RNA検査陽性で、 遺伝子型は1aであることがわかった。臓器提供者は脳内出血で死亡した40代の男性で、 死亡時に肝炎症状や肝機能障害はなく、 経静脈薬物常用歴もなかった。

調査の結果、 2000年10月〜2002年7月の間に、 この臓器提供者からの91部位の臓器と組織のうち44部位が40人の患者に移植されたことがあきらかになった。残りの部位は2002年7月に回収された。40人の移植患者の中から8例のHCV感染例が判明し、 すべてが遺伝子型は1aであった。皮膚および照射された骨を移植された患者には症例はなかった。

(CDC、 MMWR、 52、 No.13、 273-276、 2003)

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