サルモネラ感染症の増加、 2003年−英国

(Vol.24 p 193-193)

英国LEPは、 2種類のサルモネラ菌株が同時に増加していることを報告した。S . Enteritidis PT14bおよびS . Typhimurium U277がそれであり、 両者ともLEPがルーチンで試験している薬剤に感性である。

S . Typhimurium U277:2003年6月1日以来、 LEPは40例のS . Typhimurium U277感染を確認している(昨年は0)。感染者の年齢は1〜57歳(中央値29歳)で、 男女はほぼ同数であった。症例はイングランドおよびウェールズの大部分、 特にイングランド中部に分布している。

S . Enteritidis PT14b:2003年6月1日以来、 LEPは51例のS . Enteritidis PT14b感染を確認している(昨年は20)。症例の40%には地中海方面への渡航歴があった。現在までに同定されている症例の多くは男性であり、 年齢は3〜75歳(中央値31歳)である。症例はイングランドおよびウェールズの全域に分布している。2002年秋に本菌による感染例の増加が見られており、 調査の結果、 輸入殻つき卵から作られたパン加工品の摂食と感染との関連が示された。

現在、 これらの株の疫学および微生物学的調査が進められており、 共通項の検索が行われている。

(CDSC、 CDR Weekly、 13、 No.27、 2003)

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