HIVの早期検査と後期検査、 2000〜2003年−米国

(Vol.24 p 226-226)

HIVの抗体保有状況を知るのは予防や治療に重要である。2000年には米国で85万〜90万人のHIV感染者がいると推定され、 4分の1が自分のHIV感染を認識していないと考えられている。

2000年5月〜2003年2月の間に、 米国内の16カ所で7,584人を対象に、 HIVの早期検査群と後期検査群の比較調査が行われた。18歳以上のHIV感染者あるいはAIDS患者の中で、 初回のHIV陽性検査からAIDSの診断まで5年以上経過した、 あるいは、 初回のHIV陽性検査から5年以上経過してもAIDSと診断されていない群(早期検査群 1,573人)と、 初回のHIV陽性検査から1年以内にAIDSと診断された群(後期検査群 1,877人)を比較した。早期検査群よりも後期検査群の方に、 若年(18〜29歳)層であること、 黒人かヒスパニックであること、 学歴が高卒以下であること、 異性間性的接触で感染したことが多かった。新規のHIV感染者とHIV関連の有病者や死亡者を減らすには、 早期にHIV検査を受けること、 また、 HIV感染者に対する予防治療のサービス向上が必要である。

(CDC、 MMWR、 52、 No.25、 581-586、 2003)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

idsc-query@nih.go.jp


ホームへ戻る