小児と青年におけるインフルエンザ関連重篤疾患、 2003年−米国・ミシガン州


(Vol.24 p 299-299)

2003年1月以降、 ミシガン州保健局が実施しているインフルエンザ関連重篤疾患サーベイランスでは、 小児と21歳未満青年でインフルエンザ合併症に対する危険度が低い者を対象として、 インフルエンザ関連重篤疾患の報告を求めているが、 これは入院を要する非呼吸器系合併症(心筋炎、 脳炎ほか)、 あるいは集中治療室での治療を必要とするすべての合併症である。インフルエンザ感染はウイルス分離、 迅速抗原検査、 免疫蛍光法あるいは免疫組織化学法によって確認することとしている。

このサーベイランスにより、 1月17日〜2月21日の間に発症した4死亡例と10重症例のインフルエンザ関連重篤疾患を確認した。これら14症例のうち8例(57%)は脳症で、 うち2例(5歳女、 2歳男)は死亡し、 1例は心筋炎を示していた。

死亡した4例全例がA型インフルエンザウイルスに感染しており、 インフルエンザワクチン未接種であった。重症の10例においてはインフルエンザA型が9例、 インフルエンザB型が1例であった。これら10症例のインフルエンザワクチン接種歴は不明である。

(CDC、 MMWR、 52、 No.35、 837-840、 2003)

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