ノロウイルスによる人→人感染事例−福岡市
(Vol.24 p 324-324)

福岡市において、2003年10月にノロウイルスによる人→人感染事例が発生した。この概要について報告する。

2003年10月29日、市内の小学校の2年生1クラス(児童数36名)で、14名が嘔吐・下痢などの症状を呈して欠席し、出席者のうち7名も体調不良を訴えていると管轄保健所へ届け出があった。

10月30日になっても、当該クラスでは欠席者が16名と多く、その主症状は嘔吐・下痢であった。

有症者6名の検便からRT-PCR法でノロウイルスの検査を行ったところ、全員からノロウイルスgenogroupIIが検出された。

本事例では、当該クラスだけに有症者が認められ、学校給食以外に共通食はなかった。当該クラスでは発症の前日に、クラス全員でくす玉作りを行っており、児童同士の濃密な接触行動があった。

以上のことから、本事例は学校給食が原因とは考えにくく、感染経路は特定できないが、人→人感染事例であると推察された。

福岡市保健環境研究所
山崎俊治 若月紀代子 真鍋和義 樋脇 弘 武田 昭

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