英国における多剤耐性Acinetobacter baumannii


(Vol.25 p 15-15)

多剤耐性Acinetobacter baumannii の流行株は2000年初め、英国に出現した。この流行株に加え、いくつかの多剤耐性Acinetobacter が英国内で広まっており、菌血症、肺炎、創感染の患者から分離されている。このような多剤耐性A. baumannii 株の一つが、イラクから移送された患者と関連している可能性がある。

感染制御担当者らは、イラクを含め海外の病院より帰国した患者に多剤耐性菌の保菌者がいる可能性に留意し、適切な予防策をとり、症例を把握した場合には報告するべきである。

さらに、イラクから帰国した患者、またはイラクからの帰国者が2003年3月初旬以降に入っていた病棟の入院患者より分離された多剤耐性A. baumannii を保存していた場合、薬剤感受性検査、特にカルバペネムとアミノグリコシドに関する結果とともに、それらを当所に送付することを依頼する。

(CDSC, CDR Weekly, 13, No.43, 2003)

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