18歳未満の小児のインフルエンザ関連死亡、2003/04シーズン−米国


(Vol.25 p 45-46)

2003年12月17日時点で、10月以降CDCに報告された18歳未満の小児でのインフルエンザ関連死亡は、42症例である。42人中20人(48%)は男児、21人(50%)は女児、1人は性別不明である。23人(55%)は5歳未満、13人(31%)は生後6カ月〜2歳未満で、年齢の中央値は4歳(年齢範囲:生後9週〜17歳)であった。

17人(40%)は慢性的な基礎疾患を持っていたが、それらは自己免疫疾患、脳性麻痺、染色体異常、内分泌異常、消化管異常、発達遅滞、精神遅延、肺疾患、臓器移植後、癲癇、先天異常などである。基礎疾患のない者21人のうち、5人に侵襲的な細菌感染がみられた(MRSA:3人、肺炎球菌:1人、GAS:1人)。基礎疾患のある児のうち、3人に侵襲的な細菌感染がみられた(MRSA:1人、肺炎球菌:1人、髄膜炎菌:1人)。

インフルエンザワクチンに関する情報が得られたのは7人のみで、5人はワクチン未接種、2人は1回接種であった。しかし、7人の以前のワクチン接種歴は不明である。インフルエンザAウイルス分離は11人(26%)、迅速診断もしくは直接蛍光抗体法での診断が29人(69%)、死後、組織での免疫組織化学法によるインフルエンザAの感染確認例が2人(5%)であった。

(CDC, MMWR, 52, Nos.51&52, 1254-1255, 2003)

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