アフリカ西部での麻疹死亡率の低下、1996〜2002年


(Vol.25 p 81-81)

2000年の全世界での麻疹による死亡777,000例のうち、58%がアフリカ地域からの報告であると推定されている。2001年12月〜2002年1月までの間に、マリ、トーゴ、ブルキナファソの3カ国で9カ月〜14歳の小児を対象に、全国的な麻疹ワクチン接種運動が実施された。上記3カ国で 1,270万人の小児が対象となり、麻疹ワクチン接種率は95〜99%に達した(2001年のワクチン接種率はマリ37%、トーゴ33%、ブルキナファソ69%)。その結果、この3カ国での麻疹報告数と死亡数は激減し、2002年の3カ国の総報告数(2,824例)と総死亡数(56例)は、1996〜2001年の平均報告数と平均死亡数と比較して、それぞれ81%と84%の減少を示した。

(WHO, WER, 78, No.45, 390-392, 2003)

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