エボラ出血熱−南スーダン


(Vol.25 p 183-183)

2004年5月26日現在、郡保健当局は、南スーダンのWestern Equatoria州Yambioにおいて、死亡者5名を含む合計20例のエボラ出血熱の発生を報告した。米国CDCとケニア医学研究所(KEMRI)で、エボラ出血熱ウイルス(サブタイプ=スーダン)と確定された。WHO南スーダン早期警戒対応ネットワーク(EWARN)とWHO本部からのチームが、危機管理委員会とともに継続的にアウトブレークコントロールにあたっている。

フランスの国境無き医師団は、Yambio病院の隔離病棟と患者管理を支援している。米国CDCはGOARN(Global Alert and Response Network)の一員として、さらに、実験室診断と感染制御の専門家を現地に派遣する。他のNGOや教会も、この集団発生を封じ込めるために働いている。近隣のコンゴ民主共和国、およびウガンダの当局者は国境付近のサーベイランスを強化している。コンゴ民主共和国ではWHOの支援を受けて、国家チームが地域住民への注意喚起、サーベイランスの強化、積極的症例探査を実施している。

(WHO, WER, 79, No.22, 205, 2004)

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