2005年1〜3月のHIV症例報告と2004年に出産した女性でのHIV−スコットランド

(Vol.26 p 226-226)

2005年第1四半期に、Health Protection Scotland(HPS)にHIVと診断された83名が報告され、そのうち、23名は男性同性愛者、38名は異性間性的接触者(うち、30名はおそらく外国での感染)、3名は静注薬物使用者であった。残りの患者は調査中である。こうした報告の特徴(率やリスクカテゴリーにおける分布)は2004年における観察と一致する。

2004年に出産したHIVの女性感染者に関するデータを解析することによって、2003年にスコットランド行政部が導入した、出生前HIV診断を全員に行うという政策の実施状況の評価をすることができる。妊娠前にHIV感染が不明で2004年に出産した13名の女性感染者で、妊娠期間中に診断がつかなかったものは3名(23%)のみであった。この3名は異なる保健行政地域に住んでいた。この2004年の23%という率は、1997年は100%、1999年は80%、2001年は29%、2003年は50%であり、出産前HIVテストの一般化は国内全体で成功裏に実施されていることが示唆される。

(HPS Weekly Report, 39, No.2005/15)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)



ホームへ戻る