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Vol.2 (1981/12[022])

<連絡事項>
病原菌検出報告書(書式3)の変更について


下記のように病原菌情報の収集方式を1982年1月検出分から変更します。この変更にあたっては,先般,各地研におねがいしたアンケート調査の結果を参考として原案を作成し,さらに1981年11月の名古屋における班会議および地研協議会総会における御意見を勘案して次のように書式を決定しました。研究班としては医療機関情報の収集を開始するこの機会に,3年間の研究成果を整理し,行政ルートへスムーズに移行しうる態勢を整えたい所存です。

ここには新しい報告書書式および主な変更点について掲載しました。なお,詳細については,「変更に関する説明」および「記入の手びき」(改正3)が12月中に配布されます。また,参加医療機関については別途井上班長より各所長宛(12月4日発)御連絡申し上げましたので御参照下さい。



事務局



病原菌報告書(書式3)の主な変更点 1981.11

1.書式3の報告票を色をかえることによって2種類もうけ,地研および保健所における検査結果(書式3-A,黄色による)と医療機関における検査結果(書式3-B,赤色による)を別途集計報告する。この場合,地研において病院又は民間検査機関(衛生検査所)からの依頼検査を行った場合は,その検出数は医療機関における検出数に含めて報告する。

2.取扱件数の報告を廃止する。

3.赤痢について菌型別の報告を月報報告事項とする。したがって,赤痢菌型別年報の報告は廃止する。

4.A面の分離菌株数をヒト由来およびヒト(海外旅行者)由来に限る。

5.流行・集団発生に関する情報,食品検査情報,環境汚染調査(定点観測など)情報,その他(ペット・動物由来情報など)についてはB面に記入欄をもうけたのでそこへ具体的に記載する。

6.サルモネラ菌およびレンサ球菌の型別報告年報の提出期限を3月末とする。

7.くりかえしの検出例の取扱いについて:同一人から同一菌種(型)がくりかえし検出されたことが明らかな場合は初回の検出のみを報告する。

(同一検体から複数菌種あるいは一菌種でも菌型を異にする菌が同時に分離された場合はそれぞれを1件として集計する−従来通り)

8.報告欄に追加した病原体名

・Campy lobacter jejuni→C.Jejuni/coli

・Yersinia pseudotuberculosis

・Streptococcus C

・Streptococcus G

・Streptococcus pneumoniae

・Legionella pneumophila

・Entamoeba histolytica

・Malaria

9.実施について

1)この方式による情報収集を昭和57年1月検査分から実施する。

2)月報における集計様式を新方式に合致する形に改める。

3)この改正案の実施のために必要な新書式報告票,記入の手びき(改正3)は12月中に配布する。






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