118国（世界人口の78％）から33870患者発生数が報告された。これはまちがいなく実数より少ない数だがしかもなお重大である。

生ポリオワクチンを使用する国が増加しており，これが発生数を減少させていることは明らかであるが，サーベイランスシステムが整備されると報告数がふえるので，数としては必ずしも反映されない場合が多い。推論される１才児の接種率は，米大陸34％，中近東24％，ヨーロッパ82％，南東アジア３％，西太平洋70％である。70％の接種率では衛生状態のよくない地方では野生株が散布し，もし未接種集団があると状態は悪化する。また，届出数が免疫の指標となりうるためには情報システムの完備が要求される。

（ＷＨＯ，ＷＥＲ，57，��40，305，1982）



Poliomyelitis 1981