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呼吸器感染のラボラトリー報告が増加中だが,例年とやや異なる傾向がみられている。
RSは毎冬検出され,2〜3月にピークになるのが通例である。1979年には6,7月に流行があった。去年は例年通りの時期と規模で流行した。これにくらべ今年は10月初旬から流行が始まっている。これが大流行の前ぶれか,時期が早まっただけなのかまだわからない。年齢分布は1歳以下が77%(383/497)で,新生児は少なく,1〜5ヶ月が多い。3歳以上はまれである。
パラインフルエンザ1,2型は毎年新年前にピークに至る小規模の流行がみられるのだが,本冬は顕在化していない。
肺炎マイコプラズマ報告数は1980年550,1981年は1062であったが,本年はすでに1580に達し,さらにふえつつあり,流行のきざしが顕著である。
(U.K., CDR 82/47)
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