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Division of Microbiological Reagents and Quality Controlは抗HIV検査の検定のため2パネルのレァレンス血清を配布した。
パネルA(1985年11月配布)は試験実施中の61検査室から,パネルB(1986年6月配布)は92検査室から結果が報告された。またBlood Transfusion Survice(BTS)はパネルAでは22,パネルBでは21の検査室が報告した。
パネルAは抗HIV陰性2,陽性を陰性血清で希釈1,陽性6から成り,ダブリを含め20検体とした。センターにおける成績はradioimmuno assayで16検体が陽性(>50%inhibition),4検体は陰性(<25%inhibition)。パネルBは2倍階段希釈陽性血清(4希釈づつ)2セット,未希釈陰性2(うち1はダブリ),未希釈陽性4,希釈陽性3(うち2はダブリ)である。センターの成績では14が陽性(>50%inhibition),3がequirocal(25〜49%inhibition),3が陰性だった。
検査室の報告は,パネルAについて1,220の検査(61検査室×20検体)中,false positiveが5,false negativeが5で,エラーは0.8%,BTSでは440検体中1のみfalse positive(0.2%)だった。パネルBでは1564(92検査室×17陽性または陰性検体)中,false positiveが4,false negativeが29(すべて希釈血清),合計2.1%,BTSではエラーはなかった。
検査室のうち1種類の試験を実施しているのは55,2種は24,3種は11,4または5種が各1であった。最も一般的な市販キットはWellcozyme(Wellcome Diagnostics,73検査室が使用),Vironostika anti-HTLVV(Organon Teknika,25検査室),HTLVV EIA(Abbott Lab. 11検査室)。自家製試薬使用は12検査室。この集計はサンプルが少数なので試薬の感度よりは検査室の差をみるためのものである。
(CDR,87/01,1987)
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