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South West Surrey Health Districtにおける11年間のマラリア発生報告は,適切な薬剤投与を受けた人でもマラリアが発生する事実を示している。
11年間の71例中58%はP. falciparum,41%がP. vivax,1%がp. ovaleの感染だった。79%はアフリカ,8%はインドにおける感染。死亡例なし。クロロキン耐性のP. vivax株はないので,vivaxとfalciparum患者がほぼ同数に薬剤投与後発症したということは,薬剤耐性株というよりは,投与が正しくないということだろう。流行地滞在の1週前から4〜6週後まで投与する必要がある。完全は望めないから,mosquito netをもち,腕や足を夕暮れにはおおうこと。
(CDR,88/43,1988)
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