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1988年10月29日,合計250名が出席したホテルの2つの会の後,胃腸炎集発があった。アンケートに回答した76人中25人が24〜72時間で嘔吐,下痢,胃痛,嘔気を示した。平均有症時間は5日(1〜8日)。ホテルスタッフは発症せず。患者2名のみから便材料が得られ,細菌,ウイルスとも陰性だった。喫食調査では疫学的に生カキが高く関連した。生カキはしばしばSRVが原因の胃腸炎集発を起こすことが知られており,清浄化工程はウイルスを取り除けないから,現在のところ生カキのリスクを一般に知らせること以外はコントロールの方法がない。
(CDR,89/12,1989)
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