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1987年1月〜1989年2月に53例のHTLV-I感染が検査室診断された。症状としてはけいれん性対不全麻痺が多く,T細胞リンパ腫または白血病は12例であった。慢性炎症性関節炎はみられていない。45例はAfro-Caribbeansである。ゲル粒子法とELISAによるスクリーニングが広く用いられつつあり,確認検査はコリンデールのレファレンスセンターで実施可能である。スクリーニングは簡単で感度がよいが,非特異的反応が出るし,HTLV-Uとクロスするから必ず確認検査をすべきである。Afro-Caribbeansの慢性神経症および関節炎患者,およびT細胞悪性腫のすべての患者についてHTLV-Iスクリーニングを行うべきである。
(CDR,89/10,1989)
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