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1989年10月,A処理場関係者40人のオウム病が報告された。39人は血清学的(CF価4倍上昇,またはCF価≧32)に,1人はさらにC.psittaciの分離によって確認された。24人が入院,発熱は36.6〜41.4℃,中間値39.4℃,少なくとも29人に胸部X線像異常が,7人に肝機能異常がみられた。七面鳥の内蔵や洗浄液にふれる者,検査官,解体者がハイリスク群だった。処理場獣医の報告では9月29日のある群の七面鳥に気嚢炎による不合格が25%(通常は1〜3%)あったというが,検査材料は保存されていなかった。この日を暴露日とすると潜伏期は15日(3〜31日)となる。ノースカロライナは米国最大の七面鳥生産州(年間54万羽以上)だが,過去10年のオウム病発生は年間10以下で,多くはペット鳥によるものである。A処理場では病鳥のサーベイランスを強化し,クラミジア検出群にはクロルテトラサイクリンを投与すること,および従業員のマスク使用を決めた。
(CDC,MMWR,39,No.27,1990)
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