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1987年12月4日〜1988年1月19日,1大規模眼科クリニックを訪れた102人中17名が3〜30日後発症,さらに46人の患者が見つかり,培養検査を行った60人中29人からアデノ8型が分離された。疫学調査の結果,リスク因子は眼圧計と1名の職員だった。眼圧計の先端は70%イソプロピルアルコールで消毒していた。眼圧計はデザインや材質が異なるから消毒効果は一様ではなく,また,アデノ2型と7型の消毒にはアルコール10分間処理で有効だが,8型は70%イソプロピルアルコールに抵抗性である。眼圧計は1回ごとに洗浄後500〜5,000ppm塩素(家庭用漂白剤の1:100〜1:10希釈)に10分以上つけるか,他の公式に認められた消毒剤で処理すべきである。
(CDC,MMWR,39,No.35,1990)
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