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1989年と1990年10月までの米大陸における野生ポリオ分離報告である。1989年は24株,内訳は3型15(メキシコ,コロンビア),1型8(ベネズエラ,コロンビア,エクアドル,ブラジル),2型1(ペルー)であった。1990年は10株,内訳は3型7(西メキシコ,グァテマラ),1型3(北アンデス地域)であった。これら地域では野生株一掃作戦(ワクチン接種歴に関係なく4歳以下児全員にワクチン投与およびサーベイランスの強化)を実施中。グァテマラの今回の3型野生株は輸入例とみられる。PAHOはポリオ撲滅運動にラボラトリーの強力な支援が必要であるため,ラボラトリーネットワークを組織した。ポリオ撲滅の鍵となる特性として(1)動物リザーバーがない,(2)生涯免疫ワクチンがあることをあげ,撲滅のために麻痺例の確認または除外にウイルス学的検査が不可欠であることを強調している。
(CRS,16&17,No.12&1,1990/91)
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