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Vol.13 (1992/6[148])

<外国情報>
輸入サルのウイルス出血熱−WHO


 1992年3月11日,フィリピンからイタリアに輸入された1バッチ55頭のカニクイサルのうち1頭が3月18日に食思不振,20日に死,さらに4月5日までに他の3頭,4月中に他の4頭が死んだ。剖検で脾腫と多くの組織の出血斑がみられた。ロンドンWHO協力センターにおける検査で1頭にエボラウイルスに有意の抗体上昇がみられた。3頭からウイルスが分離され,電顕でfilovirusと確認,間接IFでエボラウイルスとの抗原的関連が示された。残った47頭は殺処分され,輸入後6週まで関係者間に発症者はない。前回の例(1989〜90年,米国)と同一ウイルスかどうか,さらにウイルス学的検討を要する。

(WHO,WER,67,19,142,1992)






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