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1989年10月,WHO/EPI Research and Development GroupおよびEPI Global Advisory Groupは9カ月未満児の麻疹が問題の地域で高力価Edmonston-Zagrebワクチン(EZ,≧4.7log10/dose)の6カ月児接種を勧告した。その後,セネガル,ギニアビサウなど通常死亡率の高い地域でEZ接種児の死亡率が9カ月に標準ワクチンをうけた児より高い(約1.25)ことが明らかになった。死因の分布は通常と変わらず,通常死亡率が低い地域ではこの傾向がみられない。したがって,この効果はバックグラウンドの死亡率を増幅しているとみられる。女が男より有意に高かった。1992年6月および10月,上記2グループは「EZ使用をとりやめ,標準力価ワクチン接種をすべてのワクチン計画の最優先」とする再勧告を採択した。
(WHO,WER,67,No.48,357,1992)
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