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HIV感染ヘルスケアワーカー(HCW)に関する新しい指針が厚生省から発行された。雇用主はその雇用者および学生にこの指針をよく理解させることを求められる。新指針ではHCWから患者への感染は侵襲的処置にさらされたとき,すなわち,HCWに傷害が起こったとき(特に手などが骨や歯などの鋭利なもので傷つけられた場合),その血液が患者の体腔内や開放的になった損傷部位と接触した時にのみ起こりうるということが強調されている。HCWはHIV感染に暴露したと疑われる時には,必ず医学的なアドバイスおよびHIV抗体の検査を受けなければならない。また,患者を扱う仕事を続けるときは,厳重な医学的監視が必要である。患者への感染機会の多い処置に従事しているHIVに感染したHCWはその仕事を中止し,本人,その直属の医師,あるいは医療アドバイザーが,雇用主の指定した責任者に報告しなければならない。
(CDSC,CDR,3,No.15,65,1993)
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