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Vol.15 (1994/8[174])

<外国情報>
HIV-1の垂直感染を減らす戦略−英国


 米国で,HIV-1の治療のために感染妊婦へzidovudine(ZDV)の投与が行われた。その結果ZDVを投与された群(妊娠中の平均11週間と分娩時,および生まれた児に6週間)では,HIV-1の垂直感染率は8.8%であった。それに対し,プラセボ群では25.5%であった。ヨーロッパでは,帝王切開を行うと垂直感染率が半分に減少することが報告されている。

 英国では1994年4月までに,HIV-1に感染した母親から生まれた児が634例報告されている。ロンドンで最も多く,その4/5以上が妊娠中に感染に気づいていなかった。ロンドンでは1992年12月から,産科を訪れる全妊婦に対してHIV検査を勧めている。

(CDSC,CDR,4,28,127,1994)






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