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1994年11月,コートジボワールでスイス人女性研究者が発熱し,本国へ送還された。サルを扱っていたことから,仏・米の研究機関が出血熱ウイルスの検査を行った。12月1日に採取された血液から最近になってエボラ型のウイルスが分離された。患者は帰国から1週間後に回復,2月にエボラウイルスに対する抗体が出現した。
現在のところ,コートジボワールでもスイスでも二次感染者は見つかっていない。スイスでは,患者到着後,ただちに適切な隔離手段が取られた。不顕性感染をみつけるために接触者の血清検査を行っている。
(WHO,WER,70,No. 19,137,1995)
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