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最近トレス海峡の島で豚が日本脳炎のウイルスの存在の指標となり,パプアニューギニア西部地域で最近集めた豚の血清は日本脳炎と思われるフラビウイルス感染の事実を示した。日本脳炎は1995年2〜3月にパプアニューギニアのフォーカスからオーストラリアの中に侵入した可能性がある。水鳥(特に鷺と白鷺)は冬はニューギニアの北の島へ,夏(雨季)にはオーストラリアのヨーク岬とカーペンタリア湾へ移動する。渡り鳥がウイルスの持ち込みに一役かっているならば,オーストラリア大陸の北部が危険にさらされる。鳥の到着地の湿地帯にはウイルスの伝搬を可能にする野豚と蚊が存在し,ここからさらに南へ鳥が移動することも考えられるので,ヒトへの伝播に対する対策を考慮すべきである。
(Australia CDI,19,No.24,647,1995)
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