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Vol.17 (1996/12[202])

<国内情報>
日本のエイズ患者・HIV感染者の状況(平成8年9月〜10月末日)


平成8年11月27日



エイズサーベイランス委員会 山崎委員長コメント(要旨)



 1. 今回(平成8年9月〜10月末まで)のエイズサーベイランス委員会への報告は患者34名(前回46名),感染者53名(前回83名)の合計87名(前回129名)であった。

 2. 平成8年1月〜10月までに報告された患者・感染者数はすでに499名に達し,昨年の同期(平成7年1月〜10月まで)の356名を大幅に超えている。

 3. 今回の報告の特徴は,これまでの報告に比べ,男性の患者・感染者において,「感染したと推定される経路」が同性間の性的接触である割合が高いことが指摘される。

 4. エイズは各個人の心がけにより予防可能な病気であり,正しい予防方法について普及啓発を続けていくことがより重要となってきている。

 12月1日は第9回世界エイズデーである。WHO(世界保健機関)に代わってUNAIDS(国連合同エイズ計画)が主唱者となり,エイズ啓発に関するキャンペーンの実施を世界に呼びかけている。

 わが国においては,感染者の増加,特に国内の異性間性的接触による感染の拡大が懸念されていることに加え,エイズに対する偏見や差別も完全に払拭できていないのが現状である。

 5. エイズ拠点病院については,平成8年11月15日現在,全都道府県で322医療機関が選定されているが,患者・感染者が身近に診療を受けられるよう各地域で医療体制の確保に努めることがさらに必要と考えられる。



厚生省エイズ結核感染症課


HIV感染者情報(平成8年9月1日〜10月末日)
エイズ患者等の届け出状況(平成8年10月末現在)
(参考)凝固因子製剤による感染を除く患者・感染者等の状況 性別・年齢区分別・感染地域別患者・感染者数(法施行後)
都道府県別患者・感染者累積報告状況
(参考)献血件数およびHIV抗体陽性件数





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