インフルエンザウイルス分離・検出速報

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インフルエンザウイルス分離・検出状況 2011年第36週(9/5-11)〜2012年第13週(3/26-4/1)
 国立感染症研究所・感染症情報センターには地方衛生研究所(地研)から「病原体個票」が報告されている。これには感染症発生動向調査の定点およびその他の医療機関、保健所等で採取された検体から検出された病原体の情報が含まれる(参考図)。
図1.週別インフルエンザウイルス分離・検出報告数、2011年第36週〜2012年第13週
図2.都道府県別インフルエンザウイルス分離・報告状況、2011年第36週〜2012年第13週
図3.週別都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告状況、2012年第9週〜第13週
 2011/12シーズンは最初の2011年第36週(速報参照:横浜市)からAH3亜型の検出が続き(速報参照:山口県佐賀県三重県兵庫県)、2012年第2週以降大きく増加し(速報参照:愛知県佐賀県)、第3週をピークに減少している。B型山形系統株は第39週に(速報参照:堺市)、B型ビクトリア系統株は第40週に(速報参照:茨城県)初めて検出され、第2週以降やや増加している(速報参照:兵庫県佐賀県)。AH1pdm09は第41〜42週(速報参照:埼玉県)に初めて検出され、第51〜52週、第1週、第3週、第6〜8週に各1件報告されている(図1)。

 2011年第36週〜2012年第13週の累積では、AH1pdm09が7都道府県から9件、AH3亜型が47都道府県から4,200件、B型はビクトリア系統株が39都道府県から562件、山形系統株が36都道府県から285件、系統不明株が28都道府県から188件報告されている(図2)。

2012年第9週(2/27-3/4)〜第13週(3/26-4/1)(2012年4月5日現在報告数)

 直近の2012年第9〜13週の5週間では、AH3亜型が30都道府県から224件、B型はビクトリア系統株が23都道府県から166件、山形系統株が20道府県から51件、系統不明株が14都府県から96件報告されている(図3)。
 このうち、輸入例からの検出が1件(B型ビクトリア系統株ハワイ)報告されている。

<参考図> 週別インフルエンザ患者報告数とインフルエンザウイルス分離・検出報告数の推移、
2008年第36週〜2011年第41週
インフルエンザウイルス分離・検出状況 2010年第36週(9/6-12)〜2011年第19週(5/9-15)
         (2011年9月6日現在報告数)
インフルエンザウイルス分離・検出状況 2009年第19週(5/4-10)〜2010年第19週(5/10-16)
         (2010年5月13日現在報告数)
国立感染症研究所感染症情報センター 病原微生物検出情報事務局

今シーズン
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過去4シーズンとの比較 (AH1にAH1pdm09を含む)pdfcsv
週別・都道府県別 :AH1pdm09 pdfcsv
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過去のシーズン

今シーズン
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過去のデータ

抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランス
全国地方衛生研究所
国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター第一室

 インフルエンザの治療には、ウイルスのNA蛋白を標的とするオセルタミビル(商品名タミフル)およびザナミビル(商品名リレンザ)が広く使用されている。世界各国で分離されるA(H1N1)pdm09ウイルスのほとんどはオセルタミビルおよびザナミビルに対して感受性であるが、散発的にNA蛋白に特徴的なアミノ酸変異(H275Y)をもつオセルタミビル耐性株が検出されている。
 日本は世界最大の抗インフルエンザ薬使用国であることから、薬剤耐性株の検出状況を迅速に把握し、自治体および医療機関に情報提供することは公衆衛生上重要である。そこで全国地方衛生研究所(地研)と国立感染症研究所(感染研)では、2009年9月にオセルタミビルおよびザナミビルに対する薬剤耐性株サーベイランスを開始した。2010年には新たにペラミビル(商品名ラピアクタ)およびラニナミビル(商品名イナビル)の国内販売が開始されたため、2010/2011シーズンからはペラミビルおよびラニナミビルを加えた4薬剤に対する耐性株サーベイランスを実施している。

下記の表に、地研がNA遺伝子解析により耐性マーカーH275Yを検出した結果および感染研においてオセルタミビル、ザナミビル、ペラミビルおよびラニナミビルに対する薬剤感受性試験を行った結果の集計を示す。集計結果は毎月初めに更新される。

2011/2012シーズン  (データ更新日:2012年3月5日)
表.抗インフルエンザ薬耐性株検出情報 [A(H1N1)pdm09, A(H3N2), B]
表4.抗インフルエンザ薬耐性A(H1N1)pdm09株検出情報 報告機関別
表5.抗インフルエンザ薬耐性A(H1N1)pdm09株検出情報 検体採取週別
2010/2011シーズン  (データ更新日:2012年1月5日)
表.抗インフルエンザ薬耐性株検出情報 [A(H1N1)pdm09, A(H3N2), B]
表2.抗インフルエンザ薬耐性A(H1N1)pdm09株検出情報 報告機関別
表3.抗インフルエンザ薬耐性A(H1N1)pdm09株検出情報 検体採取週別
2009/2010シーズン  (データ更新日:2011年6月17日)
表1.抗インフルエンザ薬耐性A(H1N1)pdm09株検出情報 報告機関別

ペラミビル治療患者からのH275Y耐性ウイルス検出事例報告
新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)オセルタミビル耐性株(H275Y)の国内発生状況 [第2報]
新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)オセルタミビル耐性株(H275Y)の国内発生状況 [第1報]
2008/09インフルエンザシーズンにおけるインフルエンザ(A/H1N1)オセルタミビル耐性株(H275Y)の国内発生状況 [第2報]
2008/09シーズンにおける季節性インフルエンザ(A/H1N1)オセルタミビル耐性株検出情報
2007/08シーズンにおけるインフルエンザ(A/H1N1)オセルタミビル耐性株(H275Y)の国内発生状況 [第2報]

IASR・インフルエンザ速報記事

2011/12シーズンに仙台市内で分離されたAH3亜型インフルエンザウイルスについて―仙台市
インフルエンザウイルスAH3亜型、B型ビクトリア系統およびB型山形系統株の検出、2012年1月―佐賀県
小学校の集団感染からのB型インフルエンザウイルス(Victoria系統)の分離―兵庫県
今シーズン用同定キットの赤血球凝集抑制活性が低いインフルエンザAH3ウイルス分離株―愛知県
小学校集団発生からのAH3亜型インフルエンザウイルスの分離―兵庫県
佐賀県における2011/12シーズンのAH3亜型インフルエンザウイルス初検出例
2011/12シーズンにおけるインフルエンザウイルスAH1pdm09の初検出―埼玉県
2011/12シーズン初めに分離されたB型インフルエンザウイルス(山形系統)―堺市
三重県における集団発生事例から分離されたAH3亜型インフルエンザウイルス
今季初のB型インフルエンザの集団発生―茨城県
横浜市内で発生したAH3亜型インフルエンザによる2011/12シーズンの集団かぜ初発事例
2011/12シーズンにおけるインフルエンザ集団発生初発事例―山口県
2010/11シーズンに急増した赤血球凝集性が低いインフルエンザA(H1N1)2009ウイルス分離株―富山県
<通知>平成23年度インフルエンザHAワクチン製造株の決定について

IASR・インフルエンザ外国情報記事

2011/12北半球インフルエンザシーズンに推奨されるワクチン株―WHO

IASR・インフルエンザ特集号

2010/11シーズン
2009/10シーズン
2008/09シーズン
新型インフルエンザ−パンデミック(H1N1)2009 2009年5〜9月
2007/08シーズン

インフルエンザ患者発生状況(感染症発生動向調査)
パンデミック(H1N1) 2009− 感染症情報センター
WHOのインフルエンザ情報

Flunet ⇒ 日本のデータダウンロード
世界のインフルエンザサーベイランス(GISRS)
パンデミック(H1N1) 2009


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