2008/09シーズンに入って、諸外国と同様にわが国でもオセルタミビル(商品名タミフル)耐性マーカーH275Yをもつインフルエンザウイルス(A/H1N1)の分離・検出報告が相次いでいます。また、オセルタミビル耐性インフルエンザの発生がみられるインフルエンザウイルス(A/H1N1)が、今シーズン分離されたウイルス株の半数を占めるようになっております。
このため、各自治体および医療機関へ全国各地における耐性株の流行状況を迅速に情報提供するために、週ごとに各地方衛生研究所(地研)から報告されたインフルエンザウイルス(A/H1N1)における耐性株検出情報を表1に示します。
また、各地研から国立感染症研究所(感染研)に送付されたインフルエンザウイルス(A/H1N1)株について、感染研で解析した結果を表2に示します。なお、表2の中には表1と一部重複するウイルス株が含まれます。現時点での耐性株の性状については、http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3503.htmlを参照ください。
表1および表2は、現在分離されている株の約半数をしめるA/H1N1に限った状況であり、現在流行している全てのインフルエンザウイルスがタミフル耐性であるわけではありません。
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