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はじめに



  ここに掲載する集計表およびグラフは、1999(平成11)年4月に施行された「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」に基づいて行われている感染症発生動向調査の結果を、2006(平成18)年および2007(平成19)年につき、年報集計としてまとめたものです。
  これらは、各都道府県および政令指定都市から、各年の年報集計時点(2006年年報は2009年3月1日時点、2007年年報は2009年3月1日時点)までに報告されたデータをもとにしており、感染症週報(IDWR)に掲載されている数値(各週毎の集計時点の報告数)とは一部異なるものもあります。年報集計後に、削除や追加、内容が変更される場合もあります。なお、各疾患の年間報告数は「年別一覧表」として更新(不定期)していますのでご参照ください《年別一覧表》。

  2007年12月31日現在の対象疾患については、《感染症法における感染症一覧》をご参照ください。

<2006年、2007年の年報について>
●2002年から2005年の年報では、定点把握対象疾患及び全数把握対象疾患の両方について、1999年(4月)からの経年の集計表及びグラフを掲載していましたが、2006年の年報からは、定点把握対象疾患についてのみの掲載となります。
●2006年4月に、病型分類が新たに設けられた疾患や変更された疾患があります。
急性灰白髄炎は、2006年4月以降、病型(野生株由来・ワクチン株由来・VDPV由来・その他・不明)別に報告されるようになりました。2006年3月以前の報告分は、病型分類がなかったため未分類として集計しました。(ちなみに、2006年、2007年ともに報告数はゼロです。)
レジオネラ症は、2006年4月以降、病型(肺炎型・ポンティアック型)別に報告されるようになりました。しかし、肺炎型・ポンティアック型の届出基準が明示されていないことから、個々の判断基準による報告になっているため、総数での集計のみとし、病型別の集計は行っていません。
アメーバ赤痢は、2006年4月以降、病型(腸管アメーバ症・腸管外アメーバ症)別に報告されるようになりました。しかし、2008年3月までの期間、腸管アメーバ症と腸管外アメーバ症を合併しているものの病型入力が、システム上できなかったため、病型別の集計を行わず、総数の集計のみとしました。
クロイツフェルト・ヤコブ病は、2006年4月に病型が一部変更されました。具体的には、2006年3月以前の孤発性CJD・家族性CJD・新変異型CJD・GSS・FFI(5つの病型)から、孤発性プリオン病(古典型CJD・その他)・遺伝性プリオン病(GSS・家族性CJD・FFI)・感染性プリオン病(医原性CJD・変異型CJD)(7つの病型)への変更です。そのため、2006年第1〜12週分の孤発性CJDは、新分類の届出基準に合わせ、古典型CJD或いは医原性CJDとして集計しました。また、感染地域は、感染性プリオン病においてのみ報告されるものです。そのため、感染地域別の集計表では、「クロイツフェルト・ヤコブ病」ではなく、「感染性プリオン病」と表示しています。
●RSウイルス感染症は、届出に検査診断が必須とされており報告できない定点もあるため、定点当たり報告数は算出せず、報告数のみの集計としました。

<2005年以前の年報について>
●2003年から2005年の集計表には、「システム入力分」と「FAX/エクセルファイル報告分」があります。これは、2003年11月5日施行の類型および対象疾患変更の際に、システム化が遅れたため、2003年第45週から2005年の間は、変更された疾患について別に集計をし、「FAX/エクセルファイル報告分」として掲載したものです。この期間の急性ウイルス性肝炎としてのA型肝炎とE型肝炎、乳児ボツリヌス症は、「システム入力分」の集計表に疾患名は残っており報告数は全てゼロとなっていますが、「FAX・エクセルファイル報告分」のA型肝炎、E型肝炎、ボツリヌス症を参照して下さい。また、急性脳炎は、「システム入力分」の集計表に定点把握疾患として残っており報告数は全てゼロとなっていますが、「FAX・エクセルファイル報告分」を参照して下さい。RSウイルス感染症は、届出に検査診断が必須とされており報告できない定点もあるため、定点当たり報告数は算出せず、報告数のみの集計とし、3種類の集計表のみ作成しています。

2009年3月31日
  厚生労働省健康局結核感染症課
  国立感染症研究所感染症情報センター
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