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第05週ダイジェスト
(1月27日〜2月2日) |
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をPDF版よりピックアップして掲載しています。 |
発生動向総覧
〈第05週コメント〉2月6日集計分
◆全数報告の感染症
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
細菌性赤痢4 例(推定感染地:国内2
例、インドネシア2 例)、腸チフス3 例(推定感染地:国内1 例、インド、バングラデシュ各1 例) |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症7 例(うち有症者5例) |
4類感染症: |
アメーバ赤痢8
例(推定感染地:国内4例、インドネシア、台湾、中国各1 例、不明1 例)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例(1歳、66 歳)、破傷風1
例(69 歳)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1 例(84歳、便培養)、レジオネラ症2 例
急性ウイルス性肝炎12例 |
A 型10 例(推定感染地:すべて国内)
B 型2 例(推定感染地:ともに国内、感染経路:ともに異性間性的接触) |
クロイツフェルト・ヤコブ病2例(ともに孤発性) |
後天性免疫不全症候群13例 |
(無症候11 例、AIDS 2例)
感染経路:性的接触13 例(同性間8例、異性間5例) |
梅毒6 例(早期顕症2 例、無症候性4 例)
マラリア1 例(熱帯熱マラリア1 例_推定感染地:パプアニューギニア) |
◆定点把握の対象となる4類感染症(週報対象のもの)
定点当たり報告数が過去5 年間の同時期と比べて特別に多い疾患はなかったが、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、都道府県別では富山県(2.9)と福井県(2.9)からの報告が多い。風疹は第1週から微増を続ける傾向にあり、特に岡山県(0.3)からの報告は前週の7
倍みられた。急性脳炎(日本脳炎を除く)は沖縄県からの定点当たり報告数が0.6 であり、1999 年4 月からの週当たり報告数でみると3 番目に多い。細菌性髄膜炎の定点当たり報告数も増加し、0.02となった。感染性胃腸炎と咽頭結膜熱の定点当たり報告数は大きな変化はないが、前者は福岡県(15.1)と宮崎県(14.9)をはじめ12
都道府県から10.0以上の報告があり、後者は秋田県(0.6)からの報告が多い。インフルエンザは今年初めて、前週に比較して定点当たり報告数が減少(38.7から35.0)した。依然としてすべての都道府県で定点当たり報告数は2
桁であるが、西日本を中心に7 割の都道府県で前週に比して減少し、50を超えた都道府県は沖縄県(62.2)を始め5都道府県へ半減した。水痘の定点当たり報告数は減少したが、沖縄県(4.8)と佐賀県(3.1)からの報告数が多い。
当該週と過去5年間の平均(過去5年間の前週、当該週、後週の合計15週の平均)の比を対数にてグラフ
上に表現した。1標準偏差を超えた場 合黄で、2標準偏差を超えた場合赤で色分けしている。
注目すべき感染症
◆インフルエンザ
全国レベルでのインフルエンザの定点当たり報告数は、2003
年に入ってから6.3 (第1 週)、19.1(第2週)、29.4 (第3週)、38.7 (第4 週)と増加していたが、第5 週では35.0
と減少した。九州、関西地区などを中心に大幅に減少し、全国32 の都道府県で前週に比べて報告数が減少した。しかし、東北、北海道地区では依然として前週に比べて増加しており、注意を要する。
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図.
過去10 年間のインフルエンザシーズン毎のトレンドグラフ
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病原体ではA 香港型(H3N2)が分離されたウイルスの大半を占めているが、B型も分離報告がある。A
ソ連型(H1N1)については、今シーズンの分離報告は未だない。
○http://idsc.nih.go.jp/others/topics/newpage2.html
◆インフルエンザ警報・注意報
第5 週では全国で174 の保健所で注意報、395 の保健所で警報の基準値を超えており、関東以東では警報基準値を超える保健所が増加した都道府県が多いが、以西では横這いのところが多い。感染症発生動向調査では、同週1
週間の全国レベルでの定点当たり報告数が35.0 となり、今シーズンの流行開始以来はじめての減少となった(第4 週は38.7)。警報・注意報の地図情報については、以下のURL
を参照されたい。
○http://idsc.nih.go.jp/others/topics/inf-keiho/trend02.html
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