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第08週ダイジェスト
(2月17日〜2月23日) |
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をPDF版よりピックアップして掲載しています。 |
発生動向総覧
〈第08週コメント〉2月27日集計分
◆全数報告の感染症
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
コレラ1 例(推定感染地:タイ、疑似症)、細菌性赤痢11
例(推定感染地:国内1 例、タイ/カンボジア6 例[同一ツアー]、インドネシア2 例、インド、カンボジア[上記ツアーと同一]各1例、うち1
例は疑似症)、腸チフス1 例(推定感染地:国内) |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症14 例(うち有症者8
例) |
4類感染症: |
アメーバ赤痢10例(推定感染地:国内7例、不明3
例)、エキノコックス症1例(多包条虫)、オウム病1 例(インコより)、ジアルジア症2例(推定感染地:国内1例、マレーシア1例)、破傷風1例(外傷、81歳)、レジオネラ症2
例
急性ウイルス性肝炎14例 |
A 型6例(推定感染地:すべて国内)
B 型6例(推定感染経路:異性間性的接触3例、不明3例)
C 型1例(推定感染経路:不明)
CMV1例 |
クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性) |
後天性免疫不全症候群13例 |
(無症候9例、AIDS 4例)
感染経路:性的接触10 例(同性間4例、異性間6例)、輸血1例(推定感染地:ブラジル)、不明例 |
梅毒10例(早期顕症6例、晩期顕症2例、無症候性2例)
マラリア1例(三日熱マラリア_推定感染地:インドネシア) |
◆定点把握の対象となる4類感染症(週報対象のもの)
定点当たり報告数が過去5 年間の同時期と比べて特別多い疾患はなかった。A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加に転じた。前者は富山県(4.5
)、福井県(4.0 )からの報告が多く、後者は18 都道府県から2 桁の報告があり、熊本県(21.4 )を始めとして、大分県(21.1 )、宮崎県(18.6
)など九州地方からの報告が多い。麻疹(成人麻疹を除く)の定点当たり報告数は増加し始め、福島県(0.9)、宮崎県(0.8)、徳島県(0.3)、埼玉県(0.2)、千葉県(0.2)で多い。ほぼ半数は2
歳未満の乳幼児である。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は微増し、都道府県別では石川県(0.7 )、福井県(0.4)、秋田県(0.3)に多い。水痘の定点当たり報告数はやや増加したが、2
週連続して沖縄県(8.9)の増加が続いている。また、佐賀県(3.8)や福岡県(3.3)でも増加し、九州・沖縄地域の定点当たり報告数は3.33
で、前週(3.14)よりさらに増加した。風疹は依然として岡山県(0.2)からの報告が約3 割を占めている。流行性耳下腺炎も引き続き秋田県(2.1)からの報告が多い。インフルエンザの定点当たり報告数は4
週連続でほとんどの都道府県で減少し、全国レベルで15.6 とピーク時の半分以下となったが、広島県(3.0)、岐阜県(6.8)、愛知県(7.7)、三重県(9.8)を除く都道府県では依然として2
桁の報告がある。
当該週と過去5年間の平均(過去5年間の前週、当該週、後週の合計15週の平均)の比を対数にてグラフ
上に表現した。1標準偏差を超えた場 合黄で、2標準偏差を超えた場合赤で色分けしている。
注目すべき感染症
◆インフルエンザ
2002/03
シーズンの定点当たり報告数は2003 年第4 週にピークがあり、38.7 であった。その後35.2(第5週)、29.2 (第6週)、20.4
(第7週)と徐々に減少してきたが、第8 週では15.6 と更に減少した。都道府県別では佐賀県、熊本県、山形県でわずかながら増加したものの、その他の都道府県では全て減少した。
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図.
過去10 年間のインフルエンザシーズン毎のトレンドグラフ
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病原体ではA香港型(H3N2)が分離されたウイルスの大半を占めているが、B型も分離報告がある。A
ソ連型(H1N1)については、今シーズンの分離報告は未だない。
インフルエンザの総合的な情報については、以下のURL を参照されたい。
○http://idsc.nih.go.jp/others/topics/newpage2.html
◆インフルエンザ警報・注意報
第8週においては、全国で注意報基準値を超えている保健所は88 カ所、警報基準値を超えている保健所は311カ所であり、注意報、警報ともに減少し、感染症発生動向調査でも、同週1週間の全国レベル定点当たり報告数は15.6となり、順調に減少しつつある。警報・注意報の地図情報については、以下のURL
を参照されたい。
○http://idsc.nih.go.jp/others/topics/inf-keiho/trend02.html
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