HTMLトップページへ戻る
第09週ダイジェスト
(2月24日〜3月2日) |
|
|
をPDF版よりピックアップして掲載しています。 |
発生動向総覧
〈第09週コメント〉3月6日集計分
◆全数報告の感染症
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
コレラ1例(疑似症、推定感染地域:インドネシア)、細菌性赤痢10例(推定感染地域:インド、タイ各2例、インドネシア、カンボジア、サイパン、中国、ネパール/タイ、ベトナム各1例)、腸チフス2例(推定感染地域:国内1例、インドネシア1例)、パラチフス1例(推定感染地域:国内) |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症5例(うち有症者2例) |
4類感染症: |
アメーバ赤痢7例(推定感染地域:国内5例、不明2例)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(筋/髄液より、31歳、死亡)、ジアルジア症1例(推定感染地域:エチオピア)
髄膜炎菌性髄膜炎1例(乳児、型別不明。推定感染地域:国内)、ツツガムシ病1例、破傷風2例(37歳、77歳)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(胆汁より、82歳)、レジオネラ症3例
急性ウイルス性肝炎7例 |
A型5例(推定感染地域:すべて国内)
C型1例(推定感染経路:不明)
EBV1例 |
後天性免疫不全症候群9例 |
無症候7例、AIDS 2例)
感染経路:性的接触7例(同性間3例、異性間3例、同性/異
性間1例)、不明2例
推定感染地域:国内7例、タイ1例、不明1例 |
梅毒7例(早期顕症3例、晩期顕症1例、無症候性3例) |
◆定点把握の対象となる4類感染症(週報対象のもの)
マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は、過去3年間の同時期の平均に比べ1.6倍となった。都道府県別で は長崎県(1.3)、青森県(1.0)、沖縄県(1.0)からの報告が多い。他の疾患の定点当たり報告数は、過去5年間
の同時期と比べて特別多くなってはいない。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎の定点当たり報告数 は2週連続して増加した。前者は引き続き富山県(4.3)からの報告が多く、後者は大分県(22.9)、宮崎県(22.4)
など九州地方を中心に、21都道府県から2桁の報告がある。風疹は岡山県(0.3)からの報告が前週より増え、全 体の3割を超えている。麻疹(成人麻疹を除く)の定点当たり報告数は前週から変化はないが、宮崎県(0.9)、福
島県(0.7)、鹿児島県(0.4)で多い。水痘の定点当たり報告数は全体としては微減したが、沖縄県(8.9)からは前 週同様非常に多く、宮崎県(4.3)、佐賀県(3.2)からの報告も引き続き多い。流行性耳下腺炎は秋田県(2.6)か
らの報告が更に増えた。流行性角結膜炎の定点当たり報告数は、香川県(3.3)を始め、中国・四国地域(1.33) が全国(0.62)の2倍以上ある。インフルエンザの定点当たり報告数は5週連続で減少し、13.3となった。34の都
道府県で前週より減少したが、徳島県(26.0)、大分県(25.2)、佐賀県(20.2)では前週より3.5以上の増加を示している。秋田県(32.4)、山形県(30.8)、岩手県(30.1)からの報告は依然多い。
当該週と過去5年間の平均(過去5年間の前週、当該週、後週の合計15週の平均)の比を対数にてグラフ
上に表現した。1標準偏差を超えた場 合黄で、2標準偏差を超えた場合赤で色分けしている。
注目すべき感染症
◆インフルエンザ
2002/03シーズンの定点当たり報告数は2003年第4週にピークがあり、38.7であった。その後35.2(第5週)、29.2(第6週)、20.4(第7週)、15.6(第8週)と徐々に減少してきたが、第9週では13.3と更に減少した。ただし、減少の仕方は緩やかとなり、佐賀県、徳島県、大分県など13の都道府県では第8週より増加しており、注意深く推移を見守る必要がある。
|
|
図.
過去10 年間のインフルエンザシーズン毎のトレンドグラフ
|
病原体ではA香港型(H3N2)が分離されたウイルスの大半を占めているが、B型も分離報告がある。Aソ連型(H1N1)については、今シーズンの分離報告は未だない。
インフルエンザの総合的な情報については、以下のURL を参照されたい。
○http://idsc.nih.go.jp/others/topics/newpage2.html
◆インフルエンザ警報・注意報
第9週においては、全国で注意報基準値を超えている保健所は78カ所、警報基準値を超えている保健所は246カ所であり、注意報、警報ともに減少し、感染症発生動向調査でも、同週1週間の全国レベル定点当たり報告数は13.3となり、順調に減少しつつある。警報・注意報の地図情報については、以下のURL
を参照されたい。
○http://idsc.nih.go.jp/others/topics/inf-keiho/trend02.html
発生動向総覧トップページへ戻る
IDWRトップページへ戻る
|