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第10週ダイジェスト
(3月3日〜9日) |
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をPDF版よりピックアップして掲載しています。 |
発生動向総覧
〈第10週コメント〉3月13日集計分
◆全数報告の感染症
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
細菌性赤痢8 例(推定感染地域:インド、インドネシア、カンボジア、中国、ハワイ、ベトナム、インド/タイ、ベトナム/カンボジア各1
例) |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症7 例(うち有症者4
例) |
4類感染症: |
アメーバ赤痢7 例(推定感染地域:国内5
例、タイ1 例、不明1 例)、オウム病2 例(ともにインコより)、ツツガムシ病1 例、破傷風1 例(頭頚部外傷、72 歳)、レジオネラ症2
例
急性ウイルス性肝炎11例 |
A 型4 例(推定感染地域:すべて国内)
B 型6 例(推定感染経路:異性間性的接触4 例、不明2 例)
E 型1 例 |
クロイツフェルト・ヤコブ病1
例(孤発性) |
後天性免疫不全症候群7例 |
(無症候4 例、AIDS 2 例、その他1
例)
感染経路:性的接触4 例(同性間3 例、同性/異性間1 例)、その他1 例、不明2 例
推定感染地域:国内4 例、その他1 例、不明2 例 |
梅毒6 例(早期顕症3 例、無症候性3 例)
マラリア1 例(型別不明_推定感染地域:タイ) |
◆定点把握の対象となる4類感染症(週報対象のもの)
マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去3 年間の同時期で定点当たり報告数が最も多かった2002 年(0.16)と同値であった。都道府県別では青森県(1.3)、新潟県(1.1)からの報告が多い。他の疾患の定点当たり報告数は、過去5
年間の同時期と比べて特別多くなってはいない。A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3 週連続して増加し、石川県(4.0)からの報告が最も多い。水痘も増加し、都道府県別では沖縄県(8.7)、佐賀県(3.4)、高知県(3.4
)からの報告が多い。風疹は岡山県(0.4 )からの報告が前週より増え、全体の3 割を超えている。流行性角結膜炎の定点当たり報告数もわずかに増え、愛媛県(2.4)と茨城県(2.1)からの報告が多い。麻疹(成人麻疹を除く)の定点当たり報告数は前週より微減したが、引き続き宮崎県(0.8)と福島県(0.7)からの報告が多い。感染性胃腸炎は全体ではわずかに減少したが、半数以上の都道府県で増加している。19
都道府県から2 桁の報告があり、宮崎県(24.4)、富山県(22.4 )、大分県(22.4 )からの報告が多い。インフルエンザは第4 週に今シーズンのピークを迎えた後、減少を続けており、定点当たり報告数は11.1
となった。広島県(1.2)を始め4 都道府県では5.0 を割ったが、山形県(33.9)、秋田県(31.9)、岩手県(31.6)の3 県からの報告は依然多い。山形県(28.5
→33.9 )と佐賀県(13.5→25.5)では、3 週連続して報告数が増加している。
当該週と過去5年間の平均(過去5年間の前週、当該週、後週の合計15週の平均)の比を対数にてグラフ
上に表現した。1標準偏差を超えた場 合黄で、2標準偏差を超えた場合赤で色分けしている。
注目すべき感染症
◆インフルエンザ
2002/03
シーズンは2003 年第4 週にピークがあり、定点当たり報告数は38.7 であった。その後35.2(第5週)、29.2(第6週)、20.4
(第7週)、15.6(第8週)、13.2(第9週)と徐々に減少してきたが、第10週では11.1 と更に減少した。しかし、佐賀県、福井県、山形県、宮城県、岩手県、山口県、岡山県など、第9
週にくらべ定点当たり報告数が増加している都道府県もあり、今後とも注意深く推移を見守る必要がある。
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図.
過去10 年間のインフルエンザシーズン毎のトレンドグラフ
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病原体ではA 香港型(H3N2)が分離されたウイルスの大半を占めているが、B
型も分離報告がある。A ソ連型(H1N1)については、今シーズンの分離報告は未だない。
インフルエンザの総合的な情報については、以下のURL を参照されたい。
○http://idsc.nih.go.jp/others/topics/newpage2.html
◆インフルエンザ警報・注意報
第10週においては、全国で注意報基準値を超えている保健所が62
カ所、警報基準値を超えている保健所が180カ所であり、注意報、警報ともに減少している。感染症発生動向調査では、同週1週間の全国レベルでの定点当たり報告数は11.1となり、減少中であるが、減少の度合いはやや緩やかになりつつあり、B
型ウイルスによる影響と考えられる。
○http://idsc.nih.go.jp/others/topics/inf-keiho/trend02.html
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