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第18・19週合併号ダイジェスト
2004年第18週(4月26日〜5月2日)
     第19週(5月3日〜5月9日)

・発生動向総覧
・注目すべき感染症

 をPDF版よりピックアップして掲載しています。

???S 発生動向総覧


全数報告の感染症
*「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の改正(11月5日施行)により、対象疾患、分類が一部変更されました(第43号「速報」参照)。

第18、19週は2週分の合併号です。なお、この間の報告については、連休による一部医療機関の休業の 影響を受けている可能性があるものと考えられます。


〈第18週コメント〉5月7日集計分

注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が、集計の期日以降に届くこともあります。それらについては、発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。宜しく御理解下さい。

1類感染症:

報告なし

2類感染症:

細菌性赤痢 6例(推定感染地域:国内1例、タイ2例、カンボジア1例、ニューカレドニ ア1例、疑似症1例)
腸チフス 9例(推定感染地域:バングラデシュ6例、ネパール1例、カンボジア1例、疑 似症1例)
パラチフス 2例(推定感染地域:インド1例、ネパール1例)

3類感染症:

腸管出血性大腸菌感染症 38例(うち有症者25例)
報告の多い都道府県:東京都(10例)、愛知県(4例)、大阪府(4例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(20例)、O26 VT1(7例)、O157 VT2(5例)、O126 VT1(2例)、O111 VT1・VT2(1例)、その他(3例)
年齢:10歳未満(11例)、10代(4例)、20代(8例)、30代(3例)、40代(4例)、50代(3例)、60代(1例)、70歳以上(4例))

4類感染症:

つつが虫病 1例(福島県)
デング熱 1例(推定感染地域:インドネシア)

5類感染症:

アメーバ赤痢 6例(推定感染地域:国内3例、シンガポール1例、韓国1例、不明1例)

ウイルス性肝炎 2例

B型1例(推定感染経路:性的接触)
C型1例(推定感染経路:性的接触)

クロイツフェルト・ヤコブ病 2例(ともに孤発性)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症 2例〔30歳、77歳(ともに死亡)〕

後天性免疫不全症候群 11例

(無症候5例、AIDS 3例、その他3例)
推定感染経路:性的接触8例(異性間4例、同性間4例)、静注薬物使用1例、そ の他1例、不明1例
推定感染地域:国内7例、タイ1例、ナイジェリア1例、不明2例

髄膜炎菌性髄膜炎 1例(82歳、推定感染地域:国内)
梅毒 4例(早期顕症I期2例、早期顕症II期1例、無症候1例)
破傷風 1例(83歳)
(補)他に、ウイルス性肝炎1例の報告があったが、削除予定。また、報告遅れとしてE型肝炎1 例(推定感染経路:鹿肉の生食)、急性脳炎1例(結核菌.26歳)があった。

定点把握の対象となる4類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。

過去5年間との比 CPEGグラフ

当該週と過去5年間の平均(過去5年間の前週、当該週、後週の合計15週の平均)の比を対数にてグラフ上に表現した。1標準偏差を超えた場 合黄で、2標準偏差を超えた場合赤で色分けしている。

小児科定点報告疾患:咽頭結膜熱の定点当たり報告数は微減したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では宮崎県(1.7)、福島県(1.2)、福井県 (1.2)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は微減したが、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では山形県(4.8)、富山県(4.8)、新潟県(4.6)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道 府県別では福井県(20.0)、富山県(15.0)が多い。手足口病の定点当たり報告数は微増し、都道府県別では沖縄県(0.9)、兵庫県(0.7)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少し、 都道府県別では新潟県(1.3)、石川県(0.9)が多い。風しんの定点当たり報告数は前週と同値 で、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では沖縄県(0.6)、栃木県(0.5)、群馬県(0.3)、大分県(0.3)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は微増し、都道府県別 では愛媛県(1.1)、熊本県(1.0)、石川県(0.7)が多い。RSウイルス感染症の報告数は、23都道 府県から合計38例であった。

眼科定点報告疾患:流行性角結膜炎の定点当たり報告数は第3週からほぼ横ばいで推移しているが、都道府県別では沖縄県(9.8)が非常に多い。


〈第19週コメント〉5月13日集計分

注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が、集計の期日以降に届くこともあります。それらについては、発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。宜しく御理解下さい。

1類感染症:

報告なし

2類感染症:

細菌性赤痢 10例(推定感染地域:国内1例、インド3例、インドネシア3例、タンザニア 2例、インドネシア/シンガポール1例)
パラチフス 3例(推定感染地域:国内1例、ネパール1例、インド/ネパール1例)

3類感染症:

腸管出血性大腸菌感染症 23例(うち有症者12例) 報告の多い都道府県:兵庫県(4例)、山口県(4例)
血清型・毒素型:O26 VT1(9例)、O157 VT2(6例)、O157 VT1・VT2(3例)、O111 VT1・VT2(1例)、その他(4例)
年齢:10歳未満(12例)、10代(2例)、20代(7例)、30代(1例)、50代(1例)

4類感染症:

つつが虫病 1例(秋田県)
マラリア 1例(三日熱_推定感染地域:ミャンマー)

5類感染症:

アメーバ赤痢 4例(推定感染地域:国内2例、インド1例、不明1例)

ウイルス性肝炎 1例

(B型1例_推定感染経路:性的接触)

クロイツフェルト・ヤコブ病 1例(孤発性)

後天性免疫不全症候群 6例

(無症候5例、その他1例)
推定感染経路:性的接触5例(異性間3例、同性間2例)、不明1例
推定感染地域:国内2例、不明4例

髄膜炎菌性髄膜炎 1例(16歳、推定感染地域:国内)
梅毒 1例(無症候)
破傷風 1例(52歳)
(補)報告遅れとして急性脳炎1例(麻疹ウイルス.28歳.死亡)があった。

定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)

全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。

過去5年間との比 CPEGグラフ

当該週と過去5年間の平均(過去5年間の前週、当該週、後週の合計15週の平均)の比を対数にてグラフ上に表現した。1標準偏差を超えた場 合黄で、2標準偏差を超えた場合赤で色分けしている。

小児科定点報告疾患:咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では宮崎県(1.2)、富山県(0.8)が多い。 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少し、都道府県別では山形県(2.9)、富山県(2.6)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少し、都道府県別では福井県(12.3)、 鳥取県(8.7)が多い。風しんの定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較して かなり多く、都道府県別では群馬県(0.7)、沖縄県(0.3)、栃木県(0.2)、大分県(0.2)が多い。

眼科定点把握疾患:流行性角結膜炎の定点当たり報告数は第3週からほぼ横ばいで推移しているが、都道府県別では沖縄県(8.5)が非常に多い。

過去1年間の動き(グラフ)


???S 注目すべき感染症

  *今週はお休みです。

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