国立感染症研究所 感染症情報センター
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高病原性鳥インフルエンザ



ブタインフルエンザ
アメリカ合衆国とメキシコにおけるインフルエンザ−更新

      2009年4月26日 WHO(原文


  2009年4月26日現在、アメリカ合衆国政府は20例の検査確定されたブタインフルエンザA/H1N1のヒト症例を報告している(ニューヨーク州8名、カリフォルニア州7名、テキサス州2名、カンザス州2名、オハイオ州1名)。20例すべてが軽症のインフルエンザ様症状を呈しており、1例のみが短期間の入院を要した。死亡の報告はない。暫定的試験によると20例のウイルスはすべて同一の遺伝的パターンを有している。このウイルスはこれまでブタやヒトにおいて検知されたことのない、新たな亜型のA/H1N1と記述される。

 また、2009年4月26日現在、メキシコ政府は18例の検査確定されたブタインフルエンザA/H1N1の症例を報告している。メキシコにおけるこの疾患の広がりと重症度を明らかにするため、調査が続けられている。ブタインフルエンザを疑う臨床症例が、メキシコの32の州のうち19州から報告されている。

 WHOと、世界的アウトブレイクに対する警戒と対応ネットワーク(GOARN)は、メキシコの保健当局と協働するために現地に専門家を派遣している。WHOとそのパートナーはその他の加盟国における疑い症例が発生するたびに、その報告を積極的に調査しており、実地疫学調査、実験室診断及び医療管理の支援を行っている。

 4月25日土曜日、国際保健規則(International Health Regulation, IHR)の決まりに基づき招集された緊急委員会の助言に基づき、事務総長はこの事象を「国際的に懸念すべき公衆衛生上の危機」(Public Health Emergency of International Concern, PHEIC)であると宣言した。

 WHOは、いかなる渡航や貿易の制限も勧告していない。




(2009/4/27 IDSC 更新)
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