エボラ出血熱(2000年11月2日現在)−ウガンダ
(Vol. 21 p 245-245)

ウガンダ保健省は11月2日までに、81人の死亡例を含む262人のエボラ出血熱患者を報告した。患者は当初Gulu地区にあるAswa郡とGulu自治区に集中していたが、Gulu地区以外での初の患者がウガンダ南西部のMbarara地区で発見された。この調査は、GuluにおけるCDCのWHO協力センター設置ラボで行われた。CDCや国境なき医師団を含むWHO主導のチームが現地に向かっている。

過去にはスーダンで1976年〜1979年にかけて同疾患が流行し、50〜70%の致死率であったが、南アフリカの国立ウイルス学研究所によると、今回のウイルス株はそれ(Ebola-Sudan株)と似てはいるものの、同一ではないと伝えている。また、旧ザイールとガボンで流行した株(致死率70〜90%)よりも病毒性は弱いと思われる。

(WHO、 WER、 75、 No.44、 353、 2000)

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