C群髄膜炎菌ワクチン導入後の髄膜炎菌性髄膜炎の動向、2000〜2003年−アイルランド


(Vol.25 p 159-159)

アイルランドでは2000年10月に、C群髄膜炎菌ワクチンの2、4、6カ月での接種が導入された。同時に、23歳未満のすべて(約130万人)を対象としたキャッチアップ接種プログラムが2002年3月まで実施された。その結果、C群髄膜炎菌ワクチンの接種率は全体で70%であったが、年齢別では5〜12歳で89%、13〜17歳で81%、1〜4歳で77%、18〜22歳で30%であった。

C群髄膜炎菌ワクチンが導入されて以降、現在では、髄膜炎菌性髄膜炎の80%以上はB群髄膜炎菌によるものとなった。2000年と比べて2003年では、C群髄膜炎菌性髄膜炎は全体で96%減少したが、年齢別では5歳未満で100%、5〜9歳で93〜94%、10〜14歳で100%、20歳以上で88%の減少であった。

C群髄膜炎菌性髄膜炎による死亡も減少した。1999〜2000年に16例の死亡が報告されているが、ワクチン導入後の2001〜2003年では4例のみであり、いずれもワクチンを接種していなかった。

(Eurosurveillance Weekly, Issue 5, 2004)

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