0〜18歳の者に対するワクチン接種スケジュールの指針、2007年−米国

(Vol.28 p 90-90:2007年3月号)

「ワクチン接種に関する諮問委員会(ACIP)」は、0〜18歳の者に対するワクチン接種スケジュールを定期的に見直ししている。小児および青年に対する接種スケジュールは前回、2006年1月に発表されているが、今回の変更点は以下の通りである。

・新しいロタウイルスワクチン(Rota)の3回接種(2カ月、4カ月、6カ月齢)が推奨された。初回接種は6〜12週齢で、その後は4〜10週の間隔をあけて接種する。ロタウイルスワクチン接種の開始は12週齢を超えるべきではないし、32週齢を超えて接種を行うべきではない。

・インフルエンザワクチンは現在、6〜59カ月齢のすべての小児に対して推奨される。

・水痘ワクチンに関する指針が変更された。初回接種は12〜15カ月齢で行うべきであるが、新たに推奨された2回目接種は4〜6歳で行うべきである。

・新しいヒトパピローマウイルスワクチン(HPV)の3回接種が推奨されたが、2回目および3回目接種は、初回接種のそれぞれ2カ月および6カ月後に行う。11〜12歳の女児に対し、ルーチンでのHPV接種が推奨される。ただし、接種の開始は9歳にまで早めることが可能である。以前にワクチン接種を受けたことのない、あるいは3回接種を完了していない女性については、13〜26歳でキャッチアップ接種が推奨される。

・接種スケジュールの提示形式の主な変更点は、0〜6歳を対象とするものと、7〜18歳を対象とするものの2つの表に分けたことである。

(CDC, MMWR, 55, Nos.51&52, Q1-4, 2006)

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