Vol.1 (1980/7[005])
昨年8月から10月,Ross river virus(Alphavirus,アルボウイルスA群)による熱性疾患がポリネシアに流行し,本年度にも患者が出ているらしい。熱,発熱,関節痛が主症状で4〜6日続く,死亡はない。目下のところ本症はサモア,フィジー,オーストラリアの熱帯地方にみられ,アメリカ人観光客が罹患した例もある。この方面への日本人観光客も少なくないので,今後デング熱などと共に念頭におく必要があるかもしれない。 (WHO,No.12,3/21)