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1979年6月16日から11月7日までに,267例のコレラがMelilla県からはじまってスペインの8つの地方から報告された。とくにMalaga市においては,8月6日から10月24日までに141の症例があり,その83%は市またはその周辺に住んでいた。9月に患者発生は最高で,全体として54才以上の女性にかたよっている。症状は一般に軽かった。
2つの例外的な事例をのぞいて,水系感染や汚染野菜由来は考えられず,次のいくつかの理由で魚が媒介体であるとみられる。
1)多くの患者は魚を食していた。
2)Malagaの海岸線とその近辺は汚染されており,この地区には下水処理施設はないも同然である。
3)Malagaで水あげされた魚の売られている地方でもコレラの発症者があった。
4)衛生研究所の検査は高度の糞便汚染を証明している。
5)この地方では魚を生で食べる場合もある。
6)経済状態の低い人達に患者が多く,この階層は8〜9月の間に値段が安いという理由でとくに魚を食する。(CDC,MMWR,Vol.29,No.27,1980)
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