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Vol.2 (1981/5[015])

<外国情報>
来シーズン用として推奨されるインフルエンザワクチン株


1980年度までのデーターから次のことが分った。

H3N2ウイルス:大部分の流行株はA/Texas/1/77(H3N2)及びA/Bangkok/1/79(H3N2)の両株に対するフェレット抗血清によるHI反応で同程度に抑制された。

H1N1ウイルス:北米及びヨーロッパでの分離株にはA/Brazil/11/78(H1N1)とやや異なったものがみられた。たとえばA/Engrand/333/80(H1N1)及びA/India/6263/80の如きである。しかし,ハンガリー,フランス,イスラエルの分離株はA/Brazil/11/78と同一であった。

インフルエンザBウイルス:B/Singapore/222/79と同一であった。

ワクチン推奨株:A/Bangkok/1/79(H3N2)−様株,A/Brazil/11/78(H1N1)−様株,B/Singapore/222/79−様株

摂種法:27才以下でH1N1ワクチン接種歴がないか,もしくは感染歴のない人は少なくとも4週間隔で2回摂取が必要であろう。その他の人は1回でよい。

(WHO,WER,No.8,2月27日号)






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