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Vol.2 (1981/7[017])

<外国情報>
インフルエンザAウイルスの抗原分析


今冬米国ではA(H3N2)が1月にピークになったが,一方,A(H1N1)も12月末から1月にかけ多く分離された。後者の分離は大部分(89%)は28才以下の人からである。H3N2分離率は28才以下と以上であまり差はない。

A(H3N2)はA/Texas/1/77とA/Bangkok/1/79の中間型で,2%以下だがA/Texas/1/77様株,15%はA/Bangkok/1/79に極めて近似していた。

A(H1N1)はA/Brazil/11/78抗血清でおさえられるものが多かったが,約5〜10%の株は4〜8倍低いHI価を示した。A/Brazil/11/78抗血清でおさえられる株でもA/Brazil/11/78株とは異なり,1980年に出現した変異株,例えばA/India/6263/80株に対する抗血清でよくおさえられた。

米国におけるA(H1N1)株はA/Brazil/11/78からやや変異した株といえよう。

(MMWR,1981年 3/13,Vol. 30,No.9)






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