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Vol.2 (1981/9[019])

<外国情報>
急性出血性結膜炎(AHC)の流行


AHCが約10年振りにインドで猛威を振っている。BombayのN. H. Wadia博士から予研宛に送られた血清及び髄液は高値のEV70中和抗体価を示しているので,AHCの流行は間違いないと思われる。Wadia博士のみたポリオ様運動麻痺は約40例に達しており,Bombay全体では150例くらいになるだろうとのことである。流行はやや下火になりつつあるというが,パキスタン,ビルマなどへの拡大も起こっているのではないかと懸念される。

我国でもサーベイランス情報によると8月28日までに126例の発生が知られており,今後,輸入例で増加する可能性もあろう。

また,中米ホンジュラスから来た筆者宛の手紙によると,本年6月ボンベイから帰った船員によってAHCが輸入され,目下流行中,CDCで調査中とのことである。(甲野礼作)






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