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1981年7月,Ohioの1処理場で約80人の従業員中27名が発病,主な症状は,倦怠,頭痛,発熱,悪寒,咳で,羞明,結膜出血,全身の関節痛,胃痙攣,下痢をうったえた者もあり,X線検査された8名は肺炎像を示した。chlamydia群抗原に対するCF試験で,患者の7/15が4倍以上の抗体上昇,5/15が16倍以上の抗体を示し,発病しなかった12名はいずれも抗体上昇はなかった。その他採血された29名については,最近症状のあった11名中8名,および既往のない18名中2名が16倍以上を示した。この処理場は1週間約40時間,1年に約10ヶ月操業している七面鳥のみの屠場で,鳥は搬入後,殺処理,脱毛,検査,内臓ぬきとり等が流れ作業で当日中になされている。上記処理部門でのattack rateが他部門より高く,aerosol感染が疑われている。搬入された産地が調査されたが,いずれの地域でも鳥にpsittacosisの事実は認められず,地域的特定はできなかった。
米国における七面鳥処理場からこれ以前に報告された最後の例は,1976年6月Nebraskaの場合で,この時は従業員28/98が感染,これと1974年の5流行はすべてTexas産の廃棄種鳥の屠殺が関係していた。
(MMWR,Vol.30,No.52,635,1982)
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