HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.3 (1982/6[028])

<外国情報>
1981年のコレラ


 1982年の4月5日までに,WHOに報告された1981年コレラ発生数は36,840(1980年には42,614)で,前年と同じ34の国で感染があり,これ以外に8国が輸入例のみを報告した。新しく感染が報告されたのは1国である。

 アフリカ:1980年の16国(18,731)から14国(17,521)に減少した。南東アフリカに多い。

アジア:1980年の15国(23,851)に対し,17国(19,255)になった。イランとヨルダンが多い。

 USA:Gulf Coastに19例発生,このうち17はテキサスの石油さく井従業員で,塩素処理していない飲料水が原因だが,初発の感染経路は不明。1973年以降Gulf Coastで発生した31例の菌は同一とみられるので,toxigenic V. cholera O1がこの地方に8年間いついているらしい。

 オセアニア:オーストラリアの2例を除きコレラフリー。

 ヨーロッパ:国内患者発生はないが,輸入例が多くみられる。

(WHO,WER,57,17,131,1982)



 Table 1. Cases of Cholera Notified to WHO,1981
 Table 2. Global Cholera Situation,1975−1981





前へ 次へ
copyright
IASR