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Vol.3 (1982/6[028])

<外国情報>
コクサッキーA16の流行


シンガポールでこの国最大の手足口病の流行があり,1981年9月〜11月の期間に617例が報告された。患者の64%が1〜4才,ほとんどが10才以下であった。63例の患者の家族に関して83例の二次感染がみられた。家族内接触者256名(60家族)の調査で平均二次感染等は31%(二次感染者80名)で,12才以下でみると77%となった。潜伏期は1〜7日(平均4日)。主症状は,発疹,口腔咽頭痛および発熱。皮膚病巣は一般的で,50%が手のひら,足のうらにみられた。1/3が上気道症状を示し,胃腸症状はまれであった。水泡および口腔内潰瘍ぬぐい液23検体中12よりCA16を分離した。

(WHO,WER,57,20,153,1982)






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