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Vol.4 (1983/1[035])

<国内情報>
全国日本脳炎情報No.8―1982年度最終版(抜粋)


1982年夏季の日本脳炎ウイルスの活動は近年になく活発であった。この年の気象状況をみると,九州地方を中心に雨の少ない梅雨に続く夏季の高温が,蚊の発生に好都合な条件をもたらした。しかし,後半この地方では度重なる集中豪雨によって蚊は潰滅し,例年九州を中心に発生する患者数は増加をまぬがれたとみられる。これ以外の地域では蚊の発生が続き,ブタの感染は長びいて検出された。この夏には,インド,ネパール等に日本脳炎の大流行があり,また,韓国においても9月までに500をこえる患者が発生している。



予研 大谷 明





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