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Vol.4 (1983/9[043])

<外国情報>
1977年以降の英国における百日せき菌血清型分布の推移


(マンチェスター大学,細菌・ウイルス部,百日せきレファレンスラボラトリー:N.W.Preston博士)

 1982年マンチェスター大学に送付された百日せき菌分離株1949の血清型別の結果,56%が1,3型,25%が1,2型,19%が1,2,3型であった。1977年度の第3四半期には90%を占めた1,3型がその後次第に減少して1981年の第2四半期には57%になったが,この傾向が依然として維持されているわけである。1,2型は以前はきわめて稀な型であったが,1980年以降次第に分離率が高まり,1981〜1982年の最近の流行では1,2,3型より多くなった。

 以上のような傾向は,ワクチン接種率が国の平均値より低い北そして西,つまりWales,W.Midlands,MerseyそしてN.Westernでめだっている。ワクチン歴の入手できた例にかぎってみると1981〜82年度の分離株の大部分は,ワクチン接種をうけていないものからである。

(CDR,83/28,3)






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