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Vol.4 (1983/11[045])

<国内情報>
今季初めて分離されたインフルエンザウイルスA(H11)株の抗原性


 今季のインフルエンザウイルス分離報告は10月31日現在,A(H11)株1例のみである。これは横浜市衛研において9月19日,5才の男の患者の咽頭ぬぐい液から分離された。WHO週報によると,最近の東南アジアの分離株もA(H1N1)が主流とみられる。現在までに今季分離株の抗原分析について次のことがわかっている。

1)9月に横浜市で分離されたH11型株はフェレット血清のHI試験でA/熊本/37/79と同型である。

2)ニュージーランドで分離されたA/Dunedin/7/83株はかなり大きい抗原変異のみられる株である。

3)バンコクで6月〜8月に分離された株はA/熊本/37/79株も含まれているが,さらに変異のみられる株も分離されている。

4)ノイラミデース抗体(A/熊本/37/79株で作った)を比較すると,(1)A/USSR/92/77およびA/ブラジル/11/78のグループ,(2)A/熊本/37/79,(3)83年分離株グループの3群に分別され,今年になって分離されたH1N1株は従来の株にくらべNI活性に差がみられている。



予研 武内 安恵,中山 幹男









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